今月NHK BS プレミアム4Kで放送してたダヴィンチダコード3部作 ダヴィンチダコード、天使と悪魔、インフェルノ それぞれの公開は2006年、2009年、2016年だけど、全く古さを感じさせませんでした
ダヴィンチコード
トムハンクス主演2006年に公開された映画 2時間29分

キリスト教に関する陰謀論的都市伝説が散りばめられたミステリー 上映禁止となった国も多くありました
ストーリーを追うというより、謎解きを楽しむという映画 スピード感のある展開が2時間29分の上映時間を短く感じさせます
しかし、キリストが人間であり子供を作っていたという設定は、キリストは神であるという宗教の骨格を大きく逸脱しており、問題視されるのはわかります
この辺りが仏教徒である我々には理解しにくいところです
お釈迦様は人間でしたし、空海や法然や親鸞も人間 人間が悟りを持ってその奥義を得るという宗教と、キリストは神であるという宗教は全く異なりますので、理解が届かないのも無理からぬところかと思います
それでも、この映画は面白い 世界的に大ヒットしました やはり、その背景には、世界最大の宗教であるキリスト教にまつわる陰謀論的都市伝説への興味であり、サスペンス感たっぷりに描かれている映画の面白みがあります
舞台がパリのルーブル美術館の館長殺害から始めるというところもワクワクさせる巧みな導入演出です そして、物語の最後に、またルーブルに戻ってくる
トムハンクスは、素晴らしい役者ですね 見どころ満載でした
天使と悪魔
第2作は、2009年の公開 2時間18分 舞台をバチカンに変えて、すごいスピードで展開します

前教皇の逝去に伴うコンクラーベ前に候補者4名が誘拐されるという事件の発生から始まります
1時間おきに候補者が殺され、4人目でかろうじて助け出すというストーリー しかし、バチカンを死の街にしてしまう爆発物である反物質を探し出し爆発を未然に防がねばならないという難易度です
多くの映画がそうであるように、いろいろな困難はあっても最後にはなんとか達成できました的な終わり方をするのですが、この映画はその中身の濃さと物凄いスピード感が、我々のアタマが先回りしたりトリックを見破ったりするのを許さない作り方をしています
最後は、あぁそうなんだねで終わるのですが、またしても、仏教徒にはわかりかねる背景があります
やはり、宗教と生活が密接に絡んでいるキリスト教であるし、教皇を頂点にヒエラルキーを形成している宗教であるが故の映画だと思います
仏教にもヒエラルキーは存在しますが、一般市民の感覚からすれば、あまり関係のない世界の仕組みというのが偽らざるところであるし、それが世界を揺るがすなんてことは、まず起こらないことだと理解していますから
インフェルノ
3部作の最後はインフェルノ 2016年の公開 2時間1分 舞台は、フィレンツェ、ベネツィア、イスタンブール

インフェルノとは、詩人ダンテの叙事詩「神曲」の「インフェルノ(地獄編)」 この中に隠された暗号の解読に挑むストーリー
死のウィルスを拡散させ、人類の半数を消去しようとする生化学者の陰謀に立ち向かう物語です
今回は前の2作とは異なり、宗教色はあまり強くなく、替わって、素晴らしい都市が舞台となる華麗な謎解きの旅が設定されていました
しかし、この人類滅亡ウィルスの拡散という陰謀を阻止するサスペンス映画が、実際の新型コロナウィルス発生の3年前に公開されていたのは、偶然というか、とても感慨深いものがあります
2020年以降、恐ろしい新型コロナウィルスの拡散が多くの悲劇を招きました 人や物の物流により、現代世界がこんなにも縮まっていることを実感したのは記憶に新しいです
あとがき
ダヴィンチコード3部作 見応えのあるシリーズでした
2006年の公開時はJ社で米国駐在中、2009年は帰国して横浜に勤務中、そして2016年はN社に転職して米国に駐在中でした
イギリスとアメリカに合わせて24年暮らした私は、一般の日本人よりも欧米の文化や習慣に馴染んでいると思いますが、それでも、宗教に関しては別だと思います キリスト教の奥深さは信者でなければわかりませんし、やはり、多くのタブーが存在するのだと思います
3部作の舞台設定も素晴らしいですね
1作目のダビンチコードでは、パリのルーブル美術館、サンシュビス教会、ロンドンのリンカン教会(ウェストミンスター寺院として撮影)、スコットランドのロスリン礼拝堂
2作目の天使と悪魔では、バチカンのサン・ピエトロ大聖堂、ローマのパンテオン、ナヴォーナ広場、サンタンジェロ城
そして3作目のインフェルノでは、フィレンツェのヴェッキオ宮殿、ポーポリ庭園、サンタマリアデルフィオーレ大聖堂、ヴェネツィアのサンマルコ寺院、リアルト橋、イスタンブールのアヤソフィア
謎解きを行いながら主人公たちが失踪する舞台の背景も素晴らしかったです!

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