4泊5日の2日目の旅は、伊万里 大川内山の窯元と嬉野温泉への旅を楽しみました
伊万里 大川内山への旅
今年4月にポルトガルに旅行し、ポルト市サンベント駅の素晴らしいアズレージョの壁画に感動しました
サンベント駅の白磁にコバルトブルーで絵付された壁画が、鍋島伊万里焼の影響を受けていると聞き、伊万里の窯元が集中している佐賀の大川内山に行ってみたく思いました
ポルト市サンベント駅のアズレージョタイル壁画

世界で最も美しい駅のひとつとして知られるポルトのサンベント駅 1996年に歴史地区全体が文化遺産に登録されています

1905年から1916年、11年かけて描かれたという壁画 サンベント駅構内に2万枚のアズレージョによって描かれた巨大壁画は、まさに圧倒的でした
そして、この壁画は東西の文化交流の影響を強く受けていることを知り、とても興味深く思いました
伊万里焼き、オランダのデルフト焼き、アズレージョ壁画の関係、歴史
江戸時代、日本から大量に輸出された鍋島の伊万里焼き 白磁の美しさと鮮やかなコバルトブルー(染付)や色絵が、ヨーロッパの王侯貴族を熱狂させました
そして、伊万里焼に影響を受けて、17世紀オランダにデルフト焼きが誕生しました
当初は日本の古伊万里の磁器を熱心に模倣することから始まり、独自の錫釉(すずゆう)を用いた柔らかく素朴な風合いの「デルフト・ブルー」を確立しました
アズレージョは、もともとはスペインのマヨリカ陶器やイスラム文化の影響を受けていましたが、17世紀以降、東インド会社がもたらした中国磁器や日本の伊万里焼、さらにオランダのデルフトタイルの影響を強く受け、青一色の絵付け(コバルトブルー)が主流となりました
18世紀以降はオランダの模倣から脱却し、ポルトガル独自のバロック・ロココ様式や大震災後の都市復興と結びつき、教会や宮殿、建物の外壁を覆う独自の芸術へと発展したとのこと
ポルト市のサンベント駅の壁画を見て、どこか懐かしく感じたのは、気のせいではなかったのだと得心しました 確かに、アズレージョタイルによって描かれた壁画は、色合いが普段親しんでいる有田焼の食器の色とよく似ていて、不思議な印象を持ちました
大川内山への旅
大川内山は伊万里市から南に20分ほど入った山あいの村落でしたが、駐車場に渡る橋(鍋島藩窯橋)が、鍋島伊万里焼のタイルで装飾を施されていました

白磁にコバルトブルーの絵付けタイルで龍の絵が描かれていました

橋の内側にもまるでアズレージョタイルのような4枚貼りのタイルが配置されていました
駐車場には案内板がありました

これもまた、焼いたタイルを貼り合わせたまるでアズレージョのような風合いのタイル画でした
駐車場を出て少し歩くと、両側に窯元が並ぶ小道に出ます

青山窯の煙突が目印のこの小道は、多くの外国人(主に西洋の方)が歩いておられ、インバウンドの流れはここまできているのだと少し驚きました
伊万里焼きは、どこか素朴で、オランダのデルフト焼きやアズレージョとの風合いが似ているように思います

通りの奥にある瀬兵窯の焼き物 まるで、デルフト焼きの風合いです
この大川内山への旅により、ポルトガル・ポルト市サンベント駅のアズレージョと伊万里焼きの窯元の作品がつながりました 自己満足というか、納得したというか、素敵な経験になりました
有田市への旅
有田市でも白磁にコバルトブルーの絵付けの作品が見られました
アリタセラで見た鍋島焼きの作品

伊万里市から程近い有田市のアリタセラの陶器モールにて、大川内山の窯元である畑萬陶窯の作品が展示されていました
ギャラリー有田での経験
有田市から泊まりの嬉野温泉に行く途中にギャラリー有田があります

ここは好きなコーヒーカップを選んで、そこにコーヒーを注いでもらうというシステムのお店です

たくさんのコーヒーカップがあり迷ってしまいましたが、この日は、白磁にコバルトブルーの絵付けのものを選びました!
佐賀 嬉野温泉
九州出身なのに、実は今回が初佐賀 記念すべき初佐賀は、有名な嬉野温泉に泊まりました

宿は、嬉野八十八(やどや) 嬉野温泉の超人気宿です

嬉野は温泉がいいですね 湯がとろっとしててクセのない感じでした ここの宿は、全ての客室に部屋湯が付いてるので、大浴場が空いてました サウナもハーブサウナとロウリュサウナと2種類あって、それぞれに入り、ゆっくりできました
嬉野八十八は食事もとても良かったです

佐賀牛の焼きしゃぶ仕立て、佐賀牛は美味いです!焼きしゃぶというのは、焼くことで肉の旨みを閉じ込めておいて、かつ余分な脂を落とすとてもヘルシーな食べ方ですね

こちらは秋らしく秋刀魚ご飯 お櫃に残ったのも全ていただきました
あとがき
嬉野八十八の夕食の器がとても素敵なので、失礼ながら裏を確認すると、大川内山の伊万里焼きである瀬兵窯のものでした
今日行ってきたところの窯ですと言うと、給仕の方が気を遣って同じものが求められないかと確認してくださったのですが、お皿はお店用の特注品でした

しかし、こんな偶然ってあるのだなと嬉しくなりました
鍋島伊万里焼きが世界に影響を与え、オランダのデルフト焼きができて、ポルトガルのアズレージョの絵付けの色がコバルトブルーに変わり、それがポルト市のサンベント駅の壁画となり世界遺産の一部になっているというつながり すごいことだと思います
オランダでは、伊万里焼のコバルトブルーがフェルメールの青づかいにも影響を与えたと聞くと、当時から世界は繋がっていたのだと、心が震える思いがします
実際の実物を確認したり、当時のことを想像したりすると、少しワクワクする気分になります 旅をすることって素敵だなあと思います!

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