AIの進化

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我々シニアはAIと聞いてもピンと来ない AIに何ができるの?それが自分にどう貢献してくれるの?それが自分には縁遠い存在である場合、どんな不都合があるの?

わからないものに対して漠然と不安に思いますが、その場合は、経験則的に、まずは解る努力をする必要があると思いました

しかし、AIさんにどうやってアプローチすればいいのか できれば関わりたくないという思いがあるので、ちょっと避け気味だったのですが、最近、偶然にも知り合うきっかけがあったので、ちょっと書いてみます

経産省のレポート

今年1月に、経産省から「2040年の就業構造推計(改訂版)」というレポートが出ました 

このレポートは、大方の予想を裏切り、今後少子化による大きな人口減少が生じても「大きな人手不足は生じない」と結論づけただけでなく、「事務職」に437万人の余剰が生じるなどと具体的な数字を挙げて分析しています

これまでは、人口減少=国力低下という事態に陥るから、外国人労働者をもっと雇用しようとか、シニアの活用と促そうとか、定年制を廃止しようとか種々の検討がされてきていますが、人が足りなくなるのではなく、「人が余る」と断じていることは、大変大きな衝撃です

そして、その理由は、「AIの活用によって一般事務を行う事務職の雇用機会が減少する」 したがって、人(の総数)は足りるとしています

総務省の労働力調査によれば、労働力人口(15歳以上の働く意思がある人の数)は2025年平均で過去最多の7004万人となった そして、経産省の推計は人口減少によって2040年の就業者数は6303万人になるとしています

つまり、700万人ほど減るということですが、推計はそれでも大きな人手不足とはならないとしています 理由は前述の通り、国内投資の拡大や産業構造の転換、AIやロボットの利活用およびリスキリングによる省人化です

レポートは、AIやロボットの利活用およびリスキリングなどによる労働需要の効率化の効果については、約200万人分の省力化が進むと織り込んでいます そして、人口の激減が始まるタイミングで、偶然にもAI技術が急発展したことが、日本にとっては幸運だったということになっています

これまで、人口減少の局面では人手不足が深刻化することを懸念する見方が多くありましたが、これを真っ向から否定する見解となっています

中教審の「知の総和」答申

2年ほど前から働いている教育業界ですが、昨年2月に中教審から文科相に「知の総和答申」が提出されました 「知の総和答申」とは元々の題名は、少子化による人口減少社会における高等教育のあり方であったと記憶します

内容は、「我が国において最も重要な課題の一つは少子化である 特に、大学進学者数の推計として、現在約63万人いる進学者が2035年には約59万人、2040年には約46万人となり、現在の定員規模の約73%へと大幅に減少する」という人口減少が前提

そして、これから起こる大幅な人口減少に、個人の知レベルを上げてx人口減少との積を保ち国力を維持しようという教育改革提言になっています

また、イデオロギーだけでなく「量の適正化」にも言及し、急激な18歳人口減による大学の統合や廃校を見込んだ思い切った経営改革が必要になるとも提言しています

この「知の総和答申」に対し、経産省から「人は足りなくならない 事務職は人が余る」というレポートが出てきましたので、少なからず驚いた次第です

文科省の高校教育改革に関する基本方針、大学の共通テスト活用

知の総和答申をベースにして、各種のプロジェクト運営がなされ、今年2月に文科省から「高校教育改革に関する基本方針」が発表されました

「高校改革の方向性~2040年に向けた高校の姿~」の発表であり、不確実な時代を生き抜くために、①AIに代替されない能力や個性の伸長 ②我が国や地域の経済・社会の発展を支える人材育成 ③一人一人の多様な学習ニーズに対応した教育機会・アクセスの確保が重要だとしています

そして、「これら3つの視点を重視しながら、高校から大学・大学院に至るまでの一貫した改革により、強い経済や地域社会の基盤となる人材を育成する」と提言しています

また、これらの方針と呼応するかのように、最近は、私立大学でも大学入試における共通テスト英検等の外部テストの活用が起きており、その理由は、「学生が持っている広範な基本知識の確認」であるとしています

来るべきAI時代には、そのAIを設計する能力が必要であり、AIを活用する知力が必要になる そのための基本知識の確認のために共通テストが重視され、文系でも数学の素養が問われる傾向が強まっています

AIへの質問

一見すると不一致に見える各省庁での動きですが、どのような整合性を持ち、共通の目的をどのように設定しているかを知りたくなりました

これを知るためには分科会に参加したり、文献を読み漁ったり、業界人との議論を経ての知識の習得を行ったりする必要があると想像しました しかし、その前に、事前準備として、各省庁で行なっているレポートや提言と自分の理解をまとめようと考えました

そして、AIに「経産省が今年1月に発表した2040年の就業構造推計と中教審が文科相に昨年提出した知の総和答申、そして、文科省が今年2月に発表した高校教育改革に関する基本方針、また、最近の大学入試において共通テストや英検等の外部テストが重視されている傾向の整合性についてまとめてください」と質問/依頼しました

AIの回答

1秒ちょっとで回答してくれました

これらはバラバラの施策ではなく、「2040年にはルーチンワーク(事務職)はAIに任せ、人間はより高度な専門性と創造性(知の総和)を持って社会を支える」という国家戦略に基づいています。高校(改革)→大学(知の総和)→労働市場(経産省推計)というパイプラインを再構築し、その「選抜・評価基準」として入試制度が変化しているという構図です。」と始まりました

「2040年の社会像(バックキャストの起点)から逆算すると、経済産業省、中央教育審議会(中教審)、文部科学省の各方針は、「AI・ロボットがインフラ化し、人間の役割が高付加価値な『知の創造』や『社会課題解決』へシフトする」という一点で強固に整合しています」と続きます

そして、「以下に、2040年を起点としたバックキャストの視点で、各施策の整合性をまとめます」とレイヤーに入ってきました

正直、目が点になったというか、腰を抜かしたというか 中教審の提言や経産省のレポートは相当な量を有していますし、高校改革の基本方針や大学入試の傾向等もあるレベルの知見がないとまとめることは困難です

それらをあっという間につなげ目標を同一にしたバックキャストした統合政策であると結論づけているところは、まさに見事であると思いました 

AIのレイヤー説明は読み込んでいくと、細かい部分の理論展開の弱さがあったりしますし、具体的な施策内容の説明は苦手のようです しかし、このレベルのドラフトが1秒+で出てくることの驚きの方が大きかったです

まさに、出来のいい部下が2−3人サポートしてくれている感覚 この戦略は、アメリカや欧州とのグローバルな競争環境においてどういう視点が加わるとワークすると思うか?と聞くと、膨大な量の英文のレポートもReferするのかと思うと末恐ろしくなります

あとがき

グローバル競争(欧米)において(これらの連携が)有用であることを証明してほしいと依頼しました

欧米諸国では、すでに「知識量」ではなく「課題発見・解決力(スキル)」を重視する教育・採用が主流です。今回の一連の改革は、日本をその国際標準に合わせる(キャッチアップかつ追い越す)ものです。

  • 「探究」によるAI・人間特有の能力育成: 米欧では、AIに代替されない「人間特有の創造性」が重視される。日本の高校・大学改革で重視される「探究学習」「アクティブ・ラーニング」は、この非定型能力を養う。
  • 「英語・実務力」によるグローバル対応: 英検等の外部試験重視は、単なる知識ではなく「実際の対話能力」を重視する方向であり、欧米の高等教育機関が求める学生像と一致。
  • 流動性の高いキャリア形成: 2040年の就業推計に基づき、理工・AI分野の専門性を高めつつ、大学・企業間を往来する「複線型キャリア」を推奨。これは、アメリカの産学連携の流動性に追いつく試みである。

と回答がありました

AIの進化は本当にすごいと実感しました

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