家族でアメリカに暮らしたときは、子供と仕事中心の生活をしていましたが、単身赴任をしてた後半の9年間は、いろんな方との出会いがありました
Yunとの出会い
最初の出会い
Yunは、私が行ってたクリーニング店の店主でした 仕事が丁寧で、ジャージャー麺を食べて飛び散りシャツに付いてしまったソースなどのシミ取りも見事でした とても技術が高く、いつも安心してクリーニングをお任せしていました
西海岸の田舎町でアジア人どうし、なんとなく気が合い、無駄話をする機会が増えました 彼は韓国人の奥さんと一緒に一生懸命クリーニング屋を営みながら子供をUCSDに入れて、その後、その子供がサムソン電子に入社したことが自慢でした
ゴルフ友だち
あるとき、奥さんがあなたはゴルフをしないのか?と聞くので、やるけどなんで聞くの?と問い返すと、実は、自分は月曜から土曜日まで毎日主人と一緒で家に帰っても一緒で、できたら一人になる時間が欲しい 自分は絵を描くのが趣味だから、日曜日はそういう時間を過ごしたい ついては、週末亭主をゴルフに連れ出してくれないかと言います
私は断る理由はありませんでしたので、OKと言って、その後、Yunとゴルフをするようになりました ただ、奥さんはコストに厳しく、39ドル以内で探すようにリクエストされていて、基本的に安いコースや割引になる午後のラウンドで楽しんでいました
ピクニックの思い出
TemeculaのDripping Springs Trail歩き
3人でTemecula市街地から20分ほど東に行ったところにあるDripping Springs Trailを歩きました 途中、蛇が出て、あの気の強い奥さんがYunにしがみついて離れなかったのはとても可愛かったです
Dripping Springs Trailは3−4月だけは川に水が流れ、渡るのが大変ですが、それ以外の月は基本的に水無川で、歩きやすいトレイルです 遠くに見えるサン・バーナディーノ山頂には雪が被り、なかなか雄大な風景を楽しめます
キャンプ地でのBBQランチ
1時間半ほど歩いて、キャンプ地に戻り、BBQを楽しみました 彼らが持ってきた食材でサムギョプサルとアサリ入りのカルグクスを作ってくれました カルグクスは初めて食べましたが、ちょっとうどんに似ていてとても美味しかったです
アメリカでの暮らしのこと、アメリカでクリーニング屋というとちょっと見下してみられるのが嫌だという奥さんの話、自分の家族のこと、仕事のこと、彼らがあと1年くらいで韓国に帰ろうとしていること等、いろんな話をしました
さよならランチ
Yunとのゴルフ
Yunとはゴルフを1年で20回くらいしたと思います 彼が点数を数えないので私も数えなくなり、パーの数を競うようになりました 彼が今日は5つだったと言うと、私は6つだったと申告するという感じです
ゴルフは点数があるので意外とストレスフルなスポーツですが、点数を数えなくなると、単純な球遊びになり結構楽しめます ボールを池に入れたら一緒に取りに行ったり、彼とはとても親しい仲になりました
お別れ会
手強いインド人相手の交渉が終わり、彼らの家が売れたというので、お別れランチ会をして、別れを惜しみました 奥さんが、「日本人はみんながあなたみたいにいい人だといいのに」と言うので、奥さんは私以外の何人の日本人と話しましたか?と聞くと、あなた以外の人は知らないけど、日本人はみんな良くない人だと教えられたと言いました
「私は特別な日本人ではないよ 日本人は、だいたいみんなこんな感じだよ」と言うと、とても驚いていました 奥さんは竹島問題できちんと主張をする当時の安倍首相が大嫌いで、日本人は皆、韓国の仮想敵みたいに思っていたようでした
Yunと奥さんに心ばかりのプレゼントを渡し、お別れ会を終えました
あとがき
Yunが韓国に帰った後も、半年くらいは連絡しあっていましたが、返事が来なくなり、最近は音信不通になってしまいました また何かの機会があれば、連絡してくると思いますが、彼らと短い時間を過ごしたことは、アメリカ赴任中の楽しい思い出のひとつです
アメリカから戻った後、韓国ではクリーニング屋はやらないと言っていましたが、韓国は年金があまり出ないんだと言ってたので、まだ元気に働いていると思います また会えるといいのですが。。。
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