10月になりました ハロウィーン🎃の季節ですね!
アメリカの歯医者の受付
歯医者の受付の違いに見る日米の文化の違い
最初の写真もアメリカのかかりつけ歯医者の受付の壁に描かれている絵の写真ですが、この違いが日米の違いをかなり如実に示していると思います
日米の文化的なギャップは多くのエリアでかなり縮まっていますが、「歯医者」というある種究極的な切迫度を持った空間でどこまでカジュアルでいられるかは、依然、日米の文化の違いが大きく存在しているように思います
ハロウィーンの飾り付け
ハロウィーンデコレーションの違い
日本の歯医者でもかぼちゃやドクロの人形くらいハロウィーンデコレーションとして飾りつけるかもしれませんが、これほど積極的にダイナミックに受付をいじる歯医者はあまりないのではないでしょうか 待合室の椅子にまで蜘蛛の巣が張ってありましたw
もし、やったとしたら、少しクレームになるかもしれません。歯医者は、こんな冗談のような飾り付けにふさわしい場所ではないと考える人が少なからずおられるでしょうから。
歯医者治療の違い
そして、このダイナミックさは、日米の歯医者の治療の違いでもあります 念のために申し上げますが、これは「日米のどちらがいい」とか「どちらが優れている」とかではなく、「違う」ということを記事化しようとしているものです
歯科医院の先生がとても優しいのは日米同じ また、最近は患者の目に見えるところに治療器具を置かないというのも、共通です
違うのは、治療へのストレートな助言や説得力あるアプローチ手法と、一回の仕事量です
アメリカの先生に言われたこと
歯周病治療の先生に言われたこと
歯周病治療の先生に、「前歯の差し歯の根元がダメになってきてるから差し替えるようにかかりつけの歯医者にお願いした方がいいと思うよ」と言われました じゃああなたやってよと言っても無駄で、彼は歯周病治療しかしません、為念(笑)
かかりつけの歯医者(General Dentist)の先生に言われたこと
かかりつけの歯科医に行きレントゲンを撮ってもらうと、確かに根元が危うくなってます で、先生曰く、「Tony、1本だけやってもいいけど、あなた歯並びが悪いからここは思い切って、目立つ上の歯6本やろうか そしたら、見栄えが良くなるよ!嫌ならいいけど」とのこと
答えは予想できたのですが、聞かずにいられず、どれくらい自信あるの?と聞くと、Perfectに仕上げるよ!とのこと 見積もりを聞くと、6本で5,000ドルかなとの計算でした
型取り、事前チェック
歯型
歯型を取って確認しようということになったのですが、日本人の自分の口が小さすぎて歯形が取れないというので、「白人の子供用の歯型を試したら?」とアドバイスし、やってみたらなんとピッタリでした!
事前チェックやり直し
後日出来上がった歯型を見て先生曰く、「Tony、よく見たら、あと2本エナメルを削って、8本やらないとあなたの歯並びがBeautifulにならないってことに気がついたよ」とのこと 呆れて言葉がありませんでしたが、で、費用は上がるの?と聞くと、 8,000ドルくらいかなとの見積もり
6本で5,000ドルが、8本になると8,000ドルというのは計算が合わないだろう?!と聞くと、6本は以前治療してた歯があってそれは保険適用になる 一方追加の2本は治療記録のない歯だから保険が適用されない だから8本だと割高なんだとのコメント
少し詐欺にあったような気分でしたが、これまでの治療で、先生の腕が確かなことは自分がよくわかっているので、先生に任せてみることにしました (いよいよ老人になる前に歯をきれいにしとこう)と思ったことも、このビビり男に勇敢な決定を行わせることの背中を押してくれたように思います(笑)
治療
1回目
アポイントを取ってた10時に行くと、すぐに説明が始まりました 今日は何本やるの?と聞くと、意外そうに「8本全部やるよ」との答え やっぱりそうかと思いましたが、こうなりゃLet it beだと観念しました
しかし、8本削るとかなり時間がかかり、途中我慢できなくなりトイレに行きたいと言うと、「それは行くなとは言えない でも鏡だけは見ないで! 見たら気絶するか、怒って自分を殴り掛かることになるから」とのこと 先生の言うとおり用を終えて手を洗う時も洗面所の鏡を見ないで洗いました
全部で5時間くらいやってたと思いますが、ともかく終わりました 3ピースにまとめた仮歯を入れてくれ、本歯を入れる前に何かの理由で外れたら持ってくるようにと言われました
2回目
2週間後、本歯を入れるために再度行きました この日はもう歯を削ることはせずに、8本のクラウンを一つひとつ丁寧に入れてもらいました 上下の噛み合わせを確認して、この日は2時間半くらいで処置が終わりました
写真を撮らせてくれと頼まれました 多分、Before / Afterを記録しようとしてるんだろうと思いOKしましたが、治療例として新しい患者さん(見込客)に見せるのかもしれませんね
あとがき
日本で上の歯8本を「差し歯化」したことがないのでわかりませんが、多分、2回で終わったりはしないと思います
アプローチは詐欺師っぽかった先生ですが(失礼!)、処置後5年経っても、全てパーフェクトに過ごしています というか、帰国後、役員のお役目である統合報告書用や社内報用の写真撮影でカメラマンに笑って!とか言われても、歯並びが矯正されたので前より躊躇せずに笑顔を作れるようになりました ありがたいことです
超ダイナミックなアメリカのアプローチは、日本のスーパー丁寧な対応の対極にあるように思いますが、どちらもいいですね
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