英国を旅することは、そこに暮らした自分たちにとっては、昔の記憶を蘇らす旅になった部分があります 昔暮らした場所に30年経って戻り、思いがけず時空の旅を楽しみました
スコットランドの自宅前
上の2枚が1994年で、下が2025年5月

我が家は、英語で言うカルデサック(行き止まり)の位置にあって、道の最後がロータリーになっていました ロータリーといっても配達員くらいしか来ませんから、子供の遊び場になっていました
3歳の息子はこのトラクター遊びが大好きで、雪が降ってもこれで遊んでました この場所に立つと、子どもたちの声が聞こえてきそうな気がしました
Loch Lomond
湖の多いスコットランドですが、Lomond湖の美しさは別格です

上が駐在当時ドライブに行ったときの写真で下が30年経った今月の写真です グラスゴー市内から1時間ほどの距離でありながら、息を呑むような光景が広がります
現在は湖畔まで車で行くことは禁じられており、手前の公営駐車場に停めて徒歩でのアプローチが要求されます といっても、5分ほどの平坦路ですから問題ありませんが
ロンドンの自宅前
イギリスに多い二軒長屋スタイル【セミ・デタッチドハウス (Semi-Detached House)】の家です この辺りは人気のエリアで探すのに苦労しました

上が1995年から1997年に住んだ当時で、下が、今月、海外駐在中の娘と孫を同行してぐるっと散策した時の写真です
門柱の形が少し変わっているのと、前庭がだいぶ減らされているのが変わったところですが、基本的な構造物の姿形は同じであると思いました 義理の息子が写真を撮ってくれました
ビッグベンの反対岸 テムズ河畔
1994年両親が訪英して一緒に写真を撮ったところで、我々も撮ってもらいました

左が1994年 父が63歳母が65歳の時の訪英でした 一緒に写っている娘が7歳でした
右に写っている今の自分が67歳、一緒に写っている孫は8歳と4歳 自分は当時の両親より年上になり、孫は同じ年頃という不思議な関係です(娘は、今年38歳という計算です)
コッツウォルズ Bibury
コッツウォルズの名所中の名所 切妻屋根のアーリントンロウ前の写真

上が1997年3月、下が今月です
1997年はすでに米国への現地間転勤が決まっていましたから、英国へのお別れ旅行のつもりがあったのかもしれません 当時の写真を見るとチッピングカムデンに泊まりがけで行ったみたいです
あとがき
人の心はタイムマシン、時空を超えて好きな時代に飛んでいけるというのは、学生時代の先輩が書いたラジオドラマの一節ですが、まさにそうなのだと思いました
ただ、そのきっかけは必要かもしれません 実際にその土地、その場所に行き、同じ景色を見て同じ匂いを味わうと、記憶が鮮明に呼び起こされるように思います
元々は、長年の友人・知人の皆さんに感謝の気持ちを伝えるための旅行を計画しましたが、期せずして、昔の家族や昔の自分に声掛けをしたくなるような旅になりました
短い期間でしたが、英国に暮らして良かったなあと思います
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