記憶に残る紀行文の力 浅田次郎のエッセイで読んだ函館山の夜景が忘れられず。。。

JALの機内誌SKYWARDで読んだ浅田次郎さんのエッセイ「つばさよつばさ」で読んだ「夜の竪琴」

長く記憶に残る紀行文でした

2007年の機内誌掲載のエッセイ

JAL機の機内誌であるSKYWARDで読んだのは2007年だから18年前 18年間忘れずにいたのは、やはり浅田さんの文章の力なのだと思います

18年で眼下の建物は多少は変わったけれど

函館山が岬の突端に位置している地形は変わらず、素晴らしい景色は変わらず続いていると思われます

「その夜景をまだ見ぬころ、空港から利用したタクシーの運転手に、香港、ナポリと並ぶ世界の三大夜景ですと大真面目に勧められ、私は失笑した。中略 ところがその夜、お薦めに従って登った函館山で、私は失笑の無礼さに気づいたのだった。

軽妙な語り口ながら、それがいかに盲点であり彼がそのことに恥じながら、函館山からの夜景の素晴らしさに素直に感動する様子が書かれていました 以来、一度行きたいと念じて早18年、やっと見ることができました

夜景はまさに夜の竪琴 「南北の海が両側から弧を描き、細やかな街の灯が宝石を散りばめたように広がる函館山からの夜景は、掛け値なく美しい。地形そのものがユニークなのである。」と表現された通りの美しさでした。

山頂の展望台で凍えながら、「浅田さん、ありがとう」と呟きました

あとがき

紀行映像も良いですが、紀行文も素敵だと思います 読者に想像させる余地があります

そして、実際に訪れてみた光景が自分の想像したものであったり、それ以上であったりした時の感動は、紀行映像を上回るものがあるように思います

函館山からの景色は、私の想像を超えた素晴らしさでした そして、「夜の竪琴」を18年ぶりに読み返すと、彼が見た光景が見事に文章になり、そして読者の心を釘付けにする力に、はっとする思いがしました

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