中山道 奈良井宿へのシニア旅

人気が急上昇している木曽の奈良井宿 行ってみてその魅力の実際を理解しました

1泊だけの短い滞在でしたが、私たちが感じた奈良井宿の魅力を書き留めてみます

奈良井宿の町並み

奈良井宿の町並みは国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されており、往時の面影を色濃く残しています 約1kmの街並みは日本最長の宿場であるとのこと

保存にとどまらず現在も人が生活している町というところも奈良井宿の魅力です

到着後、午後の奈良井宿

宿に少し早く着いてしまい、駐車場の場所を教えてもらい車を停め、荷物を預かってもらい、チェックインまでに町を歩いてみました

3連休の最終日の午後は、お店も早仕舞いするとことも多く道を歩く観光客もまばらな状態でした 

古い町並みが残っているのは、なんとも魅力的でした

薄暮のころの奈良井宿

薄暮の頃は、写真撮影的には、ゴールデンアワーと言われています

宿にチェックインしてひと風呂浴びて、部屋でくつろいだあと、日没の少し前の時間に、宿に借りた部屋着で出てみました

通りに火が灯り初め、旅情溢れる風情が強調されたように思います 通りが鳥居峠方面に向かい緩やかに左に湾曲していく宿場町の眺めはとても素敵です

日没後の奈良井宿

日没後は、いろんな余計なものが闇に消えて、通りのシェイプが浮かび上がります

日没が19:01でしたが約1時間後の20時に通りに出てみました

全てのお店が閉店しており、それぞれの家族の時間に変わっています 格子の内側には明るい灯りが灯り、「人が生活している町であること」を如実に感じました

日没後のこの光景を見ていると、江戸の時代には中山道を歩く旅人にはこのように見えていたのかもしれないと思いました それほどリアルだし、生活感が滲み出てくる映画のセットのような不思議なタイムスリップ感を味わいました^^

翌日の朝も歩きましたが、どの時間も素敵だし、単に土産物屋の並びでないところが、この町の魅力になっているのだと強く思いました しかし、これだけの「町並み」に仕上げるには町全体を巻き込んだ議論を経て相当な努力をされているのであろうこと、想像に難くありません

なかなか真似のできないプロジェクトです 表面的なものでなく本質を共有しないとこのクオリティは実現に至らないと思われます

八幡宮、二百地蔵、水場、木曽の大橋

宿場町の町並みはとても魅力的ですが、奈良井宿には素敵なところがもっとあります

八幡宮

奈良井駅に近いところ、粗い石積みの階段を登ったところに八幡宮があります

二百地蔵

その八幡宮の本殿奥に、二百地蔵が祀られています 地蔵さまそれぞれのお顔が異なりますが、穏やかなお顔をされています

この場所のために200体の地蔵を作ったのではなく、明治期の国道開削、鉄道敷設の折、奈良井宿周辺から集められたものらしいです 

私の他には若い外国人が熱心に写真を撮っていました Beautiful aria, right? と言うと、本当にそう思うとの答え 彼らにも伝わるものがあるのだと思います

水場

奈良井宿には6ヶ所の水場があります 湧き水が清水になったものを提供している水場 宿の風呂も温泉ではなく、この湧き水を引き込んだものでした 江戸時代の旅人はこれで喉を潤したのだと思います

木曽の大橋

駅の近く、奈良井川にかかる木曽の大橋があります 総ヒノキづくりの橋脚を持たない太鼓橋 美しい橋です!

Byaku-Narai

泊まったByakuは、2024年7月4日に新設されたミシュランキー一つ星に選ばれました宿です 文化財級の200年以上の酒蔵だった空き家を宿に改修していますが、本当に文化財に泊まっているのでは?と錯覚するほどのクオリティでした

Byaku本館の歳吉屋は杉玉が目標

通りを車で流すと似たような外観の木造建築が続きますが、鳥居峠に向かい左側に歳吉屋の杉玉が見えます チェックインより早く着いても駐車場場所を教えてもらえて、荷物も預かってもらえます

ダイニングに続く飛び石の小道

それぞれの部屋に独立した入り口を持つ宿ですが、小道が各玄関を繋いで、蔵やダイニングへの導線となっています キボウシや紫陽花等、和の植物が植えられています

夜の本館

通りの写真を撮って帰ると宿自体がとても美しいことにびっくり 思わずこちらも写真撮りました

ダイニング

朝食を素敵なダイニングでいただきました 元は、200年以上の歴史を持つ「杉の森酒造」ダイニングの壁は土塀ですし、奥には清酒の醸造所がガラス窓越しに見ることができます

実際の素敵な朝食は、本ブログの別回にてご報告しますね

あとがき

標高940メートルの奈良井宿は都内と比べて3ー5度低い温度になります 特に朝夕は5度以上違いますので、とても過ごしやすかったです

今回は、Byaku本館の歳吉屋のアイコンである杉玉の裏にある百二(102)に泊まりました 通りの音が部屋に入ってくるのは、まさに旅籠の風情 時空を超えた疑似体験をしているような気分を味わいました

今回は、途中の手打ちそば店でランチを食べ過ぎて夕食を食べられなくなり、宿のディナーを予約しなかったことがラッキーでした 今後は、食と宿を分けて滞在するのもありだと思いました 

せっかくの素敵なオーベルジュ、夕食を体験しないのは残念ですが、朝食がとても美味しいので、シニアにはこういうオプションもありだと発見しました

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