これまでの人生、これからの人生

マイブーム

楠木新さんの「75歳からの生き方ノート」を読んだり、情報系テレビ番組の少し上の世代の方々のコメントを聞いたりして、「自分なりの老い方」って考えてみたいと思うようになりました 

体力は確実に衰えていくでしょうが、楽しく生きる老後をどんなふうにプランするか そういうことを考える時期に来ていることを実感します

これまでの人生

実年齢を一日に模して考える手法

計算方法

人生を一日に模して考える手法があります。手法的には実年齢を3で割ると、現在地点が時間でわかるというもの しかし、この計算は、人生が72歳までという仮定でなされますから、少々現実離れてしています

厚労省によると、男性の平均寿命は81.09歳で、女性のそれは87.14歳であるとのこと であれば、間をとって84歳と仮定すると実年齢を3.5で割るのが妥当という計算になります

例えば私は66歳ですから、3.5で割ると18.9  つまり、18時54分ごろにあるということ 一日の仕事を終えて家に帰り、食事をしてこれから7時のニュースを見ようかという時間だということです

自分の友だちの多くがこの年齢ですから、「あなたは今、夜の7時ですよ」と言ったら、ちょっとショックを受けるのかもしれません 私もこの計算をして、寝る時間までもうそんなに残ってないじゃないかと思いました

効果

この24時間換算法は、少々乱暴だけど、ある「気付き」を起こすのに効果的であるように思います 残時間が意識されることで、せっかくの余命であれば、有意義に過ごしたいと思う部分が出てきました

世の中にそんなに貢献はしなくても、残された時間を自分なりに生きてみたいと思いました

人生は20年から23年くらいの周期?

とてもざっくり言って、人生は20年から23年くらいのチャプターで構成されているような気がします
私事で恐縮ですが、自分の人生の振り返りをしてみると、そういう時間軸があるように思います 

また、それぞれの方が振り返っても、サラリーマンであれば似たようなサイクルがあると思いますし、個人事業主であっても、何らかのサイクルがあったのではないでしょうか

0歳から23歳まで

生まれ落ちた日から23歳、乳児、幼児、小学生、中学生、高校生と成長し、23歳で大学を卒業するまでが、一つのチャプターであったように思います  子供として学んだ期間であり、基礎的な学習能力を身につけた時期です

前半が小学生まで、後半が中学、高校、大学生までというように、さらに2つの期に分かれます

23歳から44歳まで

大学を卒業し、社会人となり働き始め、結婚して、子供ができて、仕事面でも、チームやグループを管理するようなレベルのことを任されるようになりました 37−38歳で課長になり40歳で出向先のG/Mになりました

前半が管理職になる前の期で、後半が管理職になった後の期と分けることができます

44歳から66歳まで

突然訪れた新しいチャレンジ

44歳で海外現地法人の社長になり多くのマネージメントのスキルを身につけました 49歳で帰国し、マーケティング関連の要職を務めましたが、思い切って会社の業績悪化に伴う早期退職制度に応募 

53歳で退職しました 同時期にエージェントから紹介のあった転職話を進め、全く別業種での米国経営責任者を拝命しました

前半が前々職で海外現地法人の経営を行い、帰国後、勤続30年目の53歳で退職をした期 後半が53歳から9年間米国で業務し62歳で帰国 66歳までの4年間、民間企業の役員として最後のお勤めを果たしました

転職や新しいポジションで考えたこと

53歳で転職した会社は、グローバル経験が少なく、米国子会社は長い放置状態によりガバナンスが取れていない状態でした 現地の日本人社長が無視され、現地人のトップのやりたい放題でした ISOの責任者も経営者ではなく現地人マネージャートップが就任していました

それでは経営にならないと考え皆に意見を求めました すると、能書は立派だが、日本人社長のあなたにISOの責任者ができるのですか?とストレートな質問を受けました 他の意見を求めましたが出てこなかったので、「できます 私に代わってください」と静かに言いました

労使の関係や職場の雰囲気は、透明性を持った有効な関係が良いと思います ただ、それは馴れ合いの関係ではなく、はっきりと意見を言い、ビジョンを共有することが重要です そのためには、経営者が率先して有言実行を行うことが必要だと再認識しました

これからの人生

次のチャプターも22年くらい?

こういうふうに振り返ってみると、次のチャプターも22年ほど、66歳から88歳くらいまでであるような気がします その先は、あまりないのかもしれませんし、あったとしても本当の余生になるように思います 

自分が主体的に考えて能動的に動けるのは、あと22ー23年であると考えるのが妥当であるように思います

66歳から88歳までを2つの期に分けて

今年、66歳で教育関係の非常勤顧問となりました 週に3日の勤務というフォーマットです これまでは、仕事中心の生活でしたが、今後はもっとワークライフバランスの良い暮らしに変えていけるのかもしれません

そして、楠木さんも「生き方ノート」で言っておられますが、この期もこれまで同様、前半と後半に分かれるような気がします 前半が66歳から77歳くらいまで 後半が77歳から88歳までという感じでしょうか

前半はまだまだアクティブに過ごすことができると思われます 一方、多くの方のコメントを聞くと、77歳以降の後半は少しスローダウンして生きていくことになると思われます

どんなことをしましょう

人生の中期計画(基本的考え方)

中期計画的には、「基本的考え方」があるのが良いと思います 無為に過ごしたら前半の11年はあっという間に過ぎるでしょうから、自分的には、以下のような目標を持ちたいと考えています

  • 仕事や学びを続けて社会貢献し続ける 
  • ワークライフバランスは、ライフの方に重心を振る
  • 人生の総括期だから、それぞれの人に感謝の心で接する
  • 好きな旅行が続けられるように健康に留意する

前半11年(66歳ー77歳)の具体的な目標

  • 学校の非常勤の勤務(経営顧問)を続け、次代を担う若者づくりのサポートを続ける
  • 仕事を続ける限り、お弁当づくりも続ける
  • 財産管理を始める
  • 家族を大切にし、一方、お世話になった方への感謝を伝えることを積極的に始める
  • 年に1回の海外旅行と、年に3回の国内旅行ができる体力を持つ

後半11年(77歳ー88歳)の具体的な目標

  • 仕事は緩やかにフェードアウト
  • 旅行は国内旅行のみに変更 年に3−4回
  • どっちが先に逝ってもいいように、準備する
  • 日本の全県踏破をやってみたい
  • ランチ当番を代わりばんこにできるように頑張る

もっとも、50代前半の転職当初では、今の自分の考え方や今の暮らしは予想できていませんでしたから、10年以上先の未来は、予想するのが困難です したがって、いろんな変化やチャンスにフレキシブルに対応できるように、健康体でいることが最優先されると思います

あとがき

老後、自分はどんな暮らしになるのか漠然とした不安がありましたが、楠木新さんの本をブックオフで衝動買いして読んでみて、少し安心したように思います

振り返ると、とりあえず目の前のことを一生懸命にやってきたことは正解だったのだと思います 仕事を通して様々なことを学びましたし、そのおかげで人生が豊かになったように思います これからは、ワークライフバランスの重心を少し移動させながら、やっぱり、人生を楽しんで過ごしたいと思います 

ボランティア活動も興味がありますので、色々調べる予定です!

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